こんにちは、心を楽にするコーチの津田政直です。
正論と感情論どちらが正しいのかについて考察していきます。
正論が正しい、いや正論は間違っているという論争を最近よく見かけるので考察することにしました。
正論の主張
論理的に正しいことは普遍的で万人に共通することであり絶対的に正しい。
感情論は個人の主観であり曖昧なものにすぎない。
感情論などという不確かなものは排除すべきだ。
感情論の主張
正論は感情を無視した非情な考えだ。
正論は優しくない。
人間は感情で生きているのだから感情論こそ重要だ。
正論VS感情論
双方の主張を見てきました。
そこで正論と感情論を比較してみようと思います。
具体的な例を考えて比較します。
例えばある交差点で襲われた人がいます。
他の人にとっては普通の交差点がその人には恐怖の対象になりました。
その人は交差点に恐怖してしまうことを悩んでいて直したいと思っています。
ここで正論と感情論の出番です。
正論はその交差点で襲われたのはたまたまで何も恐れる必要はないと主張します。
これはまさに正しいことですがそれができたら困らないというのが正直な感想でしょう。
次に感情論はそうだね怖いねとひたすら言って否定せずに共感します。
これは一時的に安心しますがいつまでも交差点が怖いという悩みは解決しません。
正論も感情論も極端になるとどちらも効果がないことがわかりました。
では本当に悩みを解決するのはどのような考え方でしょうか。
それはそうだね怖いねと寄り添いながらでもそれはたまたま襲われただけで恐れる必要はないんだよと感情論と正論を合わせ持った考え方です。
つまり正論も感情論も片方だけでは足りないのです。
両方があってこそ正しく悩みを解決することが出来るのです。
これは大人が相手だからわかりにくく感じますが子供が相手だとしたらもっとわかりやすくなると思います。
例えばお化けが怖いと言ってる子どもに対して正論でお化けなんていないから怖がる必要はないと言っても無駄でしょう。
かといって感情論でそうだね怖いねと言い続けてもその子どもの悩みは解決せずにずっと怖いという感情を持ち続けます。
やはり本当にその子どものことを考えているのならまずはそうだね怖いねと共感して安心させたらでも実はお化けなんていないんだよと伝えることが賢い諭し方ではないでしょうか。
正論だけではなぜ悪いか
正論だけでは人は納得できません。
どんな人間でも感情が皆無な人などいません。
正論が正しいと言っている人でも感情があります。
いくら正論が正しいと言っている人でも自分の悩みを抱えた時は感情的になるのが当然でしょう。
それなのに感情論は悪いと排除することは間違っているといえます。
感情論だけでは何が悪いか
感情論だけではその人の主観的主張しかできません。
これでは各々が好き勝手に自分の感情を表現するだけで無秩序なカオスになってしまいます。
感情を出した方が共感できると思いそうですが実際は感情的になればなるほど共感はしにくいものです。
共感をするためには論理という共通認識が必要です。
また感情論だけではいつまでも問題に対して悩むだけになります。
ずっとうじうじと悩み続けることしかできません。
悩みを解決するには理性的に解決策を考えなければ進めません。
正論VS感情論について最後に
正論が正しい、いや正論は間違っているといった言説ばかりを見かけますがどちらも正しくないと言えます。
正論と感情論の両方があってこそ正しく機能するということがおわかりになったかと思います。
正論と感情論の論争はこれにて終止符が打たれたと言えると思います。
正論も感情論も極端になればどちらも間違っているといえます。
双方をうまく合わせて使うことが真に正しい道だといえます。
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