こんにちは、心を楽にするコーチの津田政直です。
今回はINTPが生きづらい社会不適合者なのは発達障害のアスペルガーASDだからなのかということについて考察していきたいと思います。
私自身INTPでアスペルガーASDの傾向があるので当事者目線も加えながら考察していきます。
INTPが生きづらい社会不適合者なのは発達障害のアスペルガーASDだから?
INTPは現代社会では生きづらい社会不適合者が多いと言われています。
その理由はINTPが孤立型アスペルガーASDと同じだからではないかと私は考えています。
アスペルガーASDに詳しくない方も見ているかもしれないので考察方法としてはINTPの特徴を書き出していきアスペルガーASDの特徴と一致するか確認していくことにしました。
MBTIのINTPの特徴
論理学者型の人はかなり珍しく、全人口のわずか3%を占めていますが、「平凡である」ことが何よりも惨めだと思う論理学者型の人達にとって、これは良いことです。持ち前の発明力や創造力、独特の視点や力強い知性を誇りにしています。哲学者や建築家、または空想好きの教師が多く、歴史の中で数々の科学的発見に関与してきました。
引用:“論理学者”型の性格
少し気になったのは「論理学者型の人はかなり珍しく、全人口のわずか3%を占めています」との記述はアスペルガーASDとは完全には合致しないのかなと思います。
ASDは、一般人口の54人に1人の割合で認められる頻度の高い発達障害です。
出典:自閉スペクトラム症には脳内のドーパミンD2/3受容体の減少が関連し、社会的コミュニケ―ションの困難さや脳部位間の機能的な結びつきに関与していることが明らかに
こちらの研究では2%程度だと書かれています。
0~22 歳までの子の中で、「ASD と診断された子」は 2.3%(推計 60 万人)、「グレーゾーンの子※」は、5.4%(推計 138 万人)。合計すると、約 13 人に1人という割合に。
出典:博報堂 Pechat 開発チーム・博報堂こそだて家族研究所・LITALICO発達ナビ_「ASD と子育て実態調査」結果発表_第一弾「ASD への理解ギャップ」編
こちらのデータではASDは2.3%でグレーゾーンは5.4%と言われています。
このデータから考えられるのはINTP=アスペルガーASDとは必ずしも言えなさそうです。
ただ割合だけで考えられるものではないのも事実だと思いますので参考程度にしておきます。
では次【「平凡である」ことが何よりも惨めだと思う論理学者型の人達】この部分ですが孤立型アスペルガーASDである私には当てはまる自覚があります。
そして友人知人の孤立型もそのような節はあると思いますが、受動型アスペルガーの場合はそのような感情は持ってないと思います。
むしろ「普通」であることを求める傾向のほうが強いと思えます。
よって受動型アスペルガーはINTPの可能性からは落ちたと考えていいでしょう。
ではまた引用して吟味していきます。
果てしない夢想の中をさまよっているように見えるかもしれませんが、その思考プロセスは途切れることなく、頭の中では目覚めた瞬間からアイデアが飛び交っています。こうして絶えず考えながら、頭の中で本格的な議論を展開していることもよくあるため、物思いにふけり、孤立しているように見えることもありますが、顔見知りの人や同じ関心を持つ人々と一緒にいる時は、心底リラックスし、フレンドリーになります。しかし、見知らぬ人々に囲まれると、とてつもなく臆病になり、自分の論理的な結論や理論が批判されていると見て取ると、友好的な物腰がたちまち闘争的な態度へと一変します。
引用:“論理学者”型の性格
では一応可能性としては孤立型アスペルガーASDと積極奇異型アスペルガーASDが残っているので考察していきます。
「物思いにふけり、孤立しているように見えることもありますが、顔見知りの人や同じ関心を持つ人々と一緒にいる時は、心底リラックスし、フレンドリーになります。しかし、見知らぬ人々に囲まれると、とてつもなく臆病になり、自分の論理的な結論や理論が批判されていると見て取ると、友好的な物腰がたちまち闘争的な態度へと一変します。」
この部分を見るにINTPは普段は孤立しているも友人といるとリラックスするとされています。
これは孤立型にしては少し心が広いというか警戒心が薄いような気もしなくはないです。
孤立型アスペルガーASDは顔見知り程度では心底リラックスするほどはならないと私は思います。
ただここは表現の程度の差なのかもしれません。
少なくともINTPかつ孤立型の私には思い当たる節は大いにあります。
とりあえず話をもとに戻して「見知らぬ人々に囲まれると、とてつもなく臆病になり」という部分は積極奇異的ではないので積極奇異型の可能性は外していいと思います(ここまでしなくても一人物思いに耽るという時点で積極奇異型の可能性は排除できたのですが念の為)。
では結局INTPの可能性があるのは孤立型アスペルガーASDと言えます。
MBTIのINTPの論理性の特徴
さらに、主機能のひとつに論理型特質を持ち、感情的な訴えは一切理解できない傾向があるため、論理学者型の人達に対しては、最低限の情緒的サポートも望めません。根本的な問題の解決方法として、論理的な提案を並べることが非常に多く、道理型の仲間から疎まれることもあります。こうした見方は、ほぼすべての社交的な集まりや目標にまで及び、夕食を計画する際や結婚する時などにも、独創性や効率の良い結果を非常に重視します。
引用:“論理学者”型の性格
確かに孤立型アスペルガーASDも論理性、合理性に非常にこだわりを持ちます。
これは孤立型は左脳に偏っていて論理性や合理性を極度に重視する特徴があるとされているからです。
そして右脳が司っている感情や情緒が弱いためコミュニケーション能力が低いとされています。
結論として両方に当てはまる私としてはMBTIのINTPは孤立型アスペルガーASDと等しいと感じます。
このような点がINTPが生きづらい社会不適合者になってしまう理由だと考えられます。
INTP・孤立型アスペルガーASDが社会不適合者な理由
INTP・孤立型アスペルガーASDは何にでも意味を求めるので仕事などでもこんな事やってなんの意味があるのだと考えてしまいやめてしまったりするのが社会不適合な理由のひとつだと思います。
また知の探求には興味があるがお金を稼ぐことには興味がないタイプが多いのも社会不適合の理由だと思います。
物事に自分の納得できる理由がないと継続することができないことがINTP・孤立型が社会不適合者である一番の理由だと私は感じます。
INTP・孤立型アスペルガーASDが生き残る道
INTP・孤立型はどうすればこの自分と合わない社会で生き残ることができるでしょうか。
INTPやASDの適職と調べると大学教授のような今から目指せるものではないものやプログラマーなど興味がないと続けにくいものが多く紹介されています。
他には人と関わらない清掃員や警備員なども挙げられますがそれも本当はやりたくもないのに仕方なくしぶしぶやる消極的なものだと思います。
INTP・孤立型は自分の興味のあることならのめりこんでやれる性質があります。
これを利用する手はないと思います。
現在のネット社会では自分の知識や理論を発信することが容易になっているのでここに目をつけるべきだと思います。
INTPは自分の知識や理論を語るのが大好きなので情報発信をしていきそれを仕事として繋げられないかを考えるのが一番適していると思います。
もちろん最初は仕事として成立しないことも多いと思いますし時間もかかるでしょう。
しかし一生自分の興味のないことをやり続けるのはINTPにはとても苦痛です。
それならば社会から外れて自分の好きなことをやる方がいいと私は思います。
そうはいっても生活ができないという人もいると思いますがそんな人は親や家族に頼ってしばらくは生活をするということやそれができないなら生活保護を受給しながらネットで生きていけないか模索するなどをした方がいいと私は思います。
自分にとって意味や価値のない嫌なことをやり続けて生きることがどれほどINTPにとって苦痛なのかは私が痛いほどよくわかっています。
確かに家族や国に頼るということも抵抗が強いと思いますがそれでもこの先苦痛を感じながら生きることに比べればずっといいと思います。
私のケース
何か参考になるかもしれないので私のケースを紹介してみます。
私は理系の研究者になりたいという夢が高校生の頃にありました。
研究という仕事に対するあこがれや人とそんなに関わらなくていいという理由から目指していました。
しかし理系科目の成績が芳しくないことや研究者になれるのはほんの一握りの人だという現実に負けて文系で大学進学をしました。
大学は続けていたものの就職活動時期に社会に出ることへの不安や恐怖や抵抗からうつ状態になりました。
そこで社会に出るのはやっぱり嫌だから少しでも自分の興味のある分野の研究者になりたいと思うようになり大学院へ進学しました。
ですが逃げで進学したこととやはり研究者になるのは難しく就職を考えないといけないことに直面して退学をしてしまいました。
それからはたまにバイトをしながら現実的ではない夢を追って現実逃避をしていました。
そんな生活をしていたらひどいうつ状態になり何もできなくなってしまいました。
そこから自分の心の苦しみを楽にしたくて心理学やスピリチュアルなことを学びました。
そして回復した経験から自分の経験を他人のために役立てることはできないかと考えるようになりました。
最初はカウンセラーなんか人に喜ばれるし自分の知識や経験を活かせるのではないかと思いやってみようと思いましたがこれは本当に自分がやりたいこととは違っていたので続きませんでした。
カウンセラーは困っている人の悩みを聞くことが中心の仕事なので私のやりたい困っている人に心を楽にする方法を伝えたいというのとはズレていました。
そこでやっぱり自分にはやりたいことはできないからネットビジネスで人と関わらずに自由に生きたいと思うようになりアフィリエイトに挑戦しましたがやはりやりたくもないことを金のためにやるということが苦痛でやめてしまいました。
そこで本当に自分のやりたいことは何なのかを改めて考えて現在は心を楽にする方法をコーチングするという活動をやっています。
このように紆余曲折ありましたがどんどん自分のやりたいことに近づいています。
INTPなので自分の知識や理論を教えたいという欲求が強くそこに私独自のうつ状態からの回復の経験が合わさり心を楽にするコーチという仕事を見つけられました。
INTP・孤立型アスペルガーASDのあなたにもできることがあるはず
あなたにも何か自分の経験から作られた理論がないでしょうか。
そしてそれを情報発信したり教えたりすることを仕事にできないでしょうか。
せっかくINTPという最も論理的で知的な性格で生まれたのならこれを使わないのはもったいないと思います。
自分の心と向き合って本当にやりたいことを見つけてみてください。
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