空気を読みすぎるのはアスペルガーASDの過剰同調性のせいかも?

こんにちは、心を楽にするコーチの津田政直です。

空気を読みすぎて疲れるという人も結構います。

それはもしかしたら過剰同調性のせいかもしれません。

過剰同調性とは何かということを解説し改善法もお伝えします。

空気を読みすぎる過剰同調性とは

過剰同調性とは文字通り過剰に同調してしまう性質のことでいわゆる空気を読みすぎる人だといえます。

実はこの過剰同調性はアスペルガーASDの特徴であると考えられています。

アスペルガーASDと言えば空気が読めないことで有名なので意外かもしれません。

自閉症スペクトラム、とくにアスペルガー症候群の方はよく「空気が読めない」といわれます。空気が読めなさすぎる人を見ると、多くはアスペルガー症候群を疑うかもしれません。けれど、逆に空気を読みすぎるアスペルガー症候群も存在します。

空気を読みすぎるアスペルガー?過剰同調性とは?より引用

アスペルガーASDには2つのタイプがいます。

極端に空気が読めないタイプと極端に空気を読むタイプです。

なぜこのような両極端な性質になるのかというと脳の扁桃体に異常があると空気を読めないもしくは空気を読みすぎるという症状が現れることがわかっています。

空気を読みすぎる人はあまり問題を起こさないので目立ちませんが、空気を読めない人は問題を起こし目立ちます。

なのでアスペルガーASD=空気が読めないという印象になりました。

空気を読みすぎる過剰同調性の心理

空気を読みすぎる過剰同調性の心理は他人の目を過剰に気にするというのが原動力です。

何事も他人からどう思われるかを基準にしているので主体性がなく他人軸で生きています。

何か悪いことがあったり人の機嫌が悪いと自分のせいではないかと考えてしまいます。

自意識過剰ということもできます。

他人軸でありながら実は自分が自分がと思っている節もあります。

自分が何か悪いことをしていないかということが心の中を占めていて心は休まりません。

また空気を読めない人への異常な敵対心もあります。

自分がこれだけ空気を読んで我慢しているのにあの人は自由にやっていてずるい許せないという心理があります。

空気を読みすぎる過剰同調性になる原因

私の考察ではアスペルガーASDはもともと空気の読めない積極奇異型から始まります。

そして対人トラブルに直面するようになると今度は自分が悪いのだと思うようになり過剰に空気を読みすぎる受動型へと移行します。

過剰同調性はこの受動型の特徴であると考えられます。

またネット上の情報では受動型=過剰同調性と書いてありますが孤立型の私から言わせてもらうと孤立型も過剰同調性です。

それは空気の読めない積極奇異型から空気を読みすぎる受動型へなりさらに空気を読むことに疲れて孤立型になるという私の仮説からも言えます。

孤立型は空気は読めるけど疲れたのでそれを放棄したタイプであり空気を読むこと自体はできるのです。

このように空気が読めない自分を反省して過剰に空気を読むようになったのが過剰同調性であるといえます。

アスペルガーASDの過剰同調性は生来の空気を読む能力ではなく空気を読める人の真似をして得た能力です。

なので本当の意味で空気を読んでいるわけではありません。

ある意味空気を読んでいるふりをしているといえます。

なので無理をして空気を読んでいます。

そのせいで心の中は本音と空気を読むことで葛藤をしています。

このことが過剰同調性にストレスが多い原因です。

空気を読みすぎる過剰同調性の治し方

空気を読みすぎる過剰同調性は本音を押し殺しているので治すには本音を出すことが必要です。

しかしいきなり本音を出すよう言われてもできないと思うので段階を踏んで出す方法をお伝えします。

本音を尊重し表現する

まずは本当はこう思ってるのに言えない、こうしたいのにできないといった本音を探り出します。

次にその本音を否定することをやめて認め受け入れます。

さらにその本音を十分に肯定してあげます。

心の中で本音を尊重できるようになったら少しずつ本音を表現してみます。

慣れてきたらどんどん本音を出して最終的には本音に従ってありのままの自分で生きられるようになります。

このステップを踏んで本音を尊重し出せるようになると空気を過度に読むことはなくなっていきます。

自分の意見に自信が持てるようになりありのままの自分を表現することができるようになっていきます。

ただこれは言葉で言うのは簡単ですが実践するのはなかなか大変かもしれません。

長年の自己否定をやめて自己肯定をするので時間がかかる作業になります。

パパっとやってすぐに終わりというものではないのでコツコツと地道にやってみてください。

本音を出すことへの抵抗

この話を聞いてもしまた本音を出すようになったら空気の読めない積極奇異型に戻るのではないかと思う人もいるでしょう。

ですが一度空気を読むことができるようになったあなたは再び本音で生きるようになっても他人を尊重できると思います。

もしも不安なら次のことだけを覚えておいてください。

自己中とは「私が好きにするからあなたは我慢してね」という他人を尊重しない考えです。

ありのままとは「私も好きにするからあなたも好きにしてね」という自他ともに尊重する考えです。

この差さえ注意しておけばあなたが自己中な積極奇異型に戻る心配はないでしょう。

そのほかの恐れとしては本音を出したら周りの人から否定されたり見放されるのではないかというものがあると思います。

確かに本音を出せばあなたの人間関係は変わるでしょう。

今まで空気を読んで我慢をしてきながら作った人間関係は終わるでしょう。

中にはあなたのもとを去っていく人もいるかもしれません。

ですがそんな人はあなたが我慢をしていないと相手をしてくれない人だったということです。

そんな関係は無理して維持する必要はあるでしょうか。

去っていく人もいれば新たに出会う人もいるでしょう。

その人はありのままのあなたを受け入れてくれる人です。

この新しい関係はあなたにとって居心地のいいものになるでしょう。

新しい関係を大切にすればいいのではないでしょうか。

自己肯定感を上げて自信を持つ

確かに本音を出せればありのままの自分で生きることができてストレスもなくなるけどそんな勇気が出ないという人も多いでしょう。

そんな人のために自己肯定感を上げて自信を持つを紹介します。

それは他人から言われたいことを自分で自分に言うことです。

過剰同調性の人は親や社会相手に空気を読まざるを得ない環境で育ちました。

なので他人からありのままの自分を認めてもらったという経験が不足しています。

これが自分に自信がない原因です。

そこで自分で自分を認めることをしていきます。

どんなことを言われたいかは人それぞれ違うので自分の心と向き合ってみてください。

こんなことを言われたらうれしいという言葉を見つけたら自分にいってあげてください。

続けていくうちに自己肯定感が上がり自信がつきます。

自信がつけば本音を表現することもできるようになっていきます。

空気を読みすぎる過剰同調性の人へ最後に

空気を読みすぎる過剰同調性の人へ治し方を書いてきました。

この方法を実践すれば過剰同調性も改善し着実に生きやすくなります。

本音で生きることができるようになれば悩みも自然と解決します。

ただ長年の習慣を変えることになるのでパパっとやって終わりというものではなく地道にコツコツと実践してみてほしいです。

継続の先にはありのままの自分で生きられる人生が待っています。

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