大仰型アスペルガーASDの特徴と大仰型になる原因を解説します。
大仰型はあまり数がいないのか情報が少ないので少しでも大仰型の理解のためになる記事を作成します。
まず私自身は孤立型アスペルガーASDであり大仰型ではないことは先に書いておきます。
ですが私にも大仰型の要素はあるのでなるべく当事者目線で書いていきたいと思います。
大仰型アスペルガーASDの特徴
大仰型の特徴は形式ばった仰々しい言葉遣いや振る舞いをすることが挙げられます。
大仰型は一般的には1種類と括られていますが私は2タイプの大仰型がいると考えています。
その理由として脳の扁桃体に異常があると感情に鈍感すぎるようになるもしくは敏感すぎるようになるという2つのパターンの異常があるからです。
つまり感情に敏感な大仰型と感情に鈍感な大仰型がいると私は考えています。
敏感系大仰型アスペルガーASDの特徴
敏感系大仰型アスペルガーASDは感情に敏感ゆえに仰々しい態度をとります。
典型的な例としては一昔のステレオタイプのオタクのイメージが挙げられます。
「拙者は〇〇でござる」のような特殊な丁寧語を使うような人たちです。
そもそもがオタクという名称が相手のことをお宅という特殊な表現をしていたことに由来します。
おどおどしていたりびくびくしていたりして動きが妙に早くぎこちないことが多いです。
鈍感系大仰型アスペルガーASDの特徴
鈍感系大仰型アスペルガーASDは感情に鈍感ゆえにコミュニケーションがうまくいかないので言葉遣いを丁寧にすれば人から怒られることが少なくなるのではないかという思考回路で適応してきたタイプです。
主体性があまりなく人の言うことを聞くところは受動型に似ていますが、慇懃無礼な馬鹿丁寧な対応をするのが違いです。
動作がゆったりとしていて遅いことも特徴として挙げられます。
大仰型アスペルガーASDになる原因
大仰型になる原因はアスペルガーASD特有のコミュニケーションの障害が原因です。
アスペルガーASDの中でも大仰型はコミュニケーションの障害を言葉遣いや態度を改善することで適応してきたタイプだと言えます。
全てはコミュニケーションが苦手というアスペルガーASDの特性故のものなのです。
敏感系大仰型アスペルガーASDの場合
敏感系大仰型アスペルガーASDの場合は感情に敏感なので他人の気分を害さないように馬鹿丁寧な言葉づかいをします。
敏感すぎてコミュニケーションに困難さがあるのでその難しさを馬鹿丁寧な言葉遣いや態度で埋めようとします。
慇懃無礼な態度をとる行動原理としては他人の気分を害したくないという他人を中心としたものであるといえます。
一般的には大仰型は孤立型からの派生であると考えられていますが、敏感系大仰型アスペルガーASDは積極奇異型からの派生であると私は考えています。
他人と積極的にコミュニケーションをしたいけど相手の気分を害したくはないという心理から馬鹿丁寧な言葉遣いをするようになりました。
鈍感系大仰型アスペルガーASDの場合
鈍感系大仰型アスペルガーASDの場合は他人の感情に鈍感です。
鈍感なので他人を怒らせてしまうことが多いという幼少期を過ごします。
そして怒られたくないという自己中心的な考えから怒られないためには言葉遣いや態度を丁寧にすればいいんだという適応をしました。
こちらのタイプは一般的に孤立型からの派生と考えられています。
ですが孤立型かつ大仰型的な要素のある私からするとこれは少し違うと感じます。
積極奇異型で他人との間に衝突をしてしまいそこで適応するために仰々しい馬鹿丁寧な態度を身につけたのが鈍感系大仰型アスペルガーASDであると私は考えます。
一方孤立型は積極奇異型で他人との間に衝突をして他人の言うことを聞く受動型になりそれに疲れて孤立型になるという流れです。
このように大仰型は積極奇異型から受動型と大仰型に分かれると考えた方が自然であると思われます。
日本人は大仰型的?
大仰型は数が少ないとされていますがアスペルガーASDの中には大仰型ではないけど大仰型的なコミュニケーションをする人も結構いるというのが私の見解です。
またもっと言えば日本人自体が大仰型的な傾向があると感じます。
丁寧語や尊敬語に謙譲語など言葉の使い方でコミュニケーションを円滑に図ろうというのはまさに大仰型的な発想だと思います。
そう考えると大仰型はあまりおかしなものではないとも言えるのではないでしょうか。
大仰型ではない人でも丁寧語、尊敬語、謙譲語を全く意識しない人はほとんどいないでしょう。
そういう意味では日本人はみな大仰型的であるといえると私は思います。
大仰型アスペルガーASDについて最後に
アスペルガーASDの中でも少ない大仰型について解説してきました。
私自身少し大仰型的な傾向があるので当事者目線も加えて書きました。
大仰型の情報は少ないので少しでも役に立つ記事になっていたら嬉しく思います。
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