こんにちは、心を楽にするコーチの津田政直です。
今回は受動型ASD自閉症スペクトラム(アスペルガー)について考察していきます。
受動型アスペルガー(自閉症スペクトラムASD)とは
受動型とはASDの中でもっとも普通の人のように見えるタイプです。
なぜかというと積極奇異型のように自ら変な行動を起こしませんし、孤立型のように人を拒絶もせず、他人の言うことをよく聞くからです。
これだけを聞くと問題がないように思えますが、本人の中では本当は断りたいのに迎合してしまうというストレスを抱えることになります。
ASDはコミュニケーションの障害とされますが、積極奇異型が他人の言うことを聞かない、孤立型は他人と関わらないのに対して受動型は他人に迎合しすぎてしまうというコミュニケーションの障害を抱えています。
扁桃体の発達の遅れは2タイプあります。
1つ目は、他人の感情を理解するよりも自分の感情が優先される発達タイプ。他人の内面を推測する働きが弱く、自分の感情を強く意識するので、共感性が乏しく、自分本位の思考や行動になりやすく、社会的なトラブルを招きやすい傾向があります。
2つ目は、自分の感情の理解よりも、他人の感情への理解が促進される発達タイプ。他人の目が気になって仕方がないため、自分の感情を表に出すことが少なくなります。社会的なトラブルは少ないですが、外界や他者に過敏であるためストレスがたまりやすい傾向があります。
子どもを伸ばす脳番地トレーニング 2017【著】加藤俊徳【出版】秀和システム P.36.37 より引用
受動型はまさに後者のタイプです。
脳科学的に見てもわかっているというところが興味深い点です。
問題として発覚しにくい大人の受動型アスペルガー(自閉症スペクトラムASD)
積極奇異型や孤立型は明らかに他人との関係において問題が生じているのがわかりやすいので発覚しやすいですが、受動型の場合他人との関係は表面上うまくいっているのでアスペルガーASDであるとわかりにくいことが多いです。
表面上は問題がなくても内面では他人に合わせるストレスを抱えているので一番ストレスが多いタイプだとも言えます。
受動型アスペルガー(自閉症スペクトラムASD)には女性が多い?
正確なデータがあるわけではありませんが私の体感として受動型には女性が多いと思います。
その理由には文化的社会的な背景があるのではないかと私は考えています。
特に日本では顕著ですが女性はおしとやかで受容的であることがよいとされる価値観があると思います。
生きていくうえで受動型アスペルガーASD女性はこの価値観を採用しすぎているのではないかと考えられます。
アスペルガーASDはコミュニケーションをどうしたらよいのかが苦手なので何か手本となるものはないかと探した結果ここに行きつくのだと思います。
一番無難なコミュニケーション術としてなんでも人の言うことは聞くというものを取り入れてしまっているともいえます。
またトラブルになるのが嫌なのでとりあえず相手の言うことを聞くという心理もあると思います。
受動型アスペルガー(自閉症スペクトラムASD)はストレスが多い
受動型は自分の本心を押し殺して他人に迎合するというコミュニケーション法をしているのでとてもストレスが強いです。
積極奇異型は本人にはあまりストレスがなく周りがストレスを抱えるタイプ、孤立型はそもそもストレスを感じないように他人と関わらないタイプであることを考えると受動型は最もストレスを抱えやすいタイプだといえます。
受動型アスペルガー(自閉症スペクトラムASD)は常識的で社会通念・固定観念が強い
受動型は常識を取り込むことで社会適応をしてきたタイプです。
そのため常識や固定観念・社会通念に強いこだわりを見せます。
それが行き過ぎると世間の目を過剰に気にしすぎ精神を病むということも起きるでしょう。
受動型アスペルガー(自閉症スペクトラムASD)の改善法はあるのか
正直なところ改善法として挙げられるものはあまりないと思います。
発達障害自体治るものではないと考えられているという現状もあります。
それでも私なりの改善法を挙げるとしたら受動型の場合ルールに縛られているのでそれを解除していくという作業が有効かと思います。
また私はアスペルガーASDは親の愛情不足も関係していると考えています。
そこで足りない愛情を自分で補う方法も紹介します。
また受動型は本音を押し殺して生きているので心の中にネガティブな感情が蓄積していると思うのでその解放のやり方も紹介します。
さいごに
受動型について考察し、女性に多い原因などを考えました。
受動型はストレスが多いので改善法も添付しました。
これであなたが少しでも生きやすくなれば幸いです。。
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