こんにちは、心を楽にするコーチの津田政直です。
いい子でいるのに疲れたと感じている大人のいい子症候群で悩んでる人もいます。
そこで本記事では大人のいい子症候群の特徴や心理と原因さらに改善法を解説していきます。
大人のいい子症候群とは
いい子症候群とは文字通りいい子をやってしまう人たちのことを言います。
いい子症候群は本当はいい子をやりたくないのに演じてしまう人たちのことです。
いい子を演じていてそのまま大人になった大人のいい子症候群が最近問題となっています。
子どもの時はいい子で育てやすいから問題として認識されにくいですが大人になって自分の人生を歩むときに問題となります。
いい子症候群の人は大人の言うことを従順に聞いてきたので自分で物事を決めるということができなく大人になってから苦労します。
大人のいい子症候群の特徴
親の意見に従ういい子なので手がかからないので問題を抱えているということがわかりづらいです。
「いい子」とは親にとって「都合のいい子」であったといえます。
自分の意見を言うことが極端に苦手で人の言うことを素直に聞きます。
自分の意見を抑えて他人の言うことを聞いているので内心ではストレスが強く人によってはうつになったり、いい子であった反動から暴力的になってしまうこともあります。
親の言うことをよく聞いてきたので自分で物事を考えるということが苦手です。
そして大人になり自分の人生を考える時に自分で考えるということができなく悩みます。
親に依存していて精神的に自立できていないといえます。
大人のいい子症候群の心理
他人から嫌われるのを極端に恐れていて自分が我慢すればいいと思っています。
自分さえ我慢すれば場が丸く収まると考えているので自己犠牲をしてしまいます。
自分の価値は他人からの評価に依存しているので他人からどう思われるかを過剰に気にしてしまいます。
いつも他人の目を恐れていて心は休まりません。
他人からいい人だと思われないと自分には価値がないと感じています。
他人から認められれば自分には価値があると思えるので他人の言動に一喜一憂して振り回されます。
大人のいい子症候群の原因
対人関係の基盤は親子関係にあります。
対人関係で問題があるなら親子関係に問題があったといえます。
いい子症候群は典型的な親子問題です。
親の意見を聞くいい子でなければ認めてもらえないという環境で育ったことでいい子症候群になってしまいました。
小さな子供にとって親の存在は絶対なので見捨てられたら生きていけないと感じて親の意見に沿うようになりました。
親が高圧的であったり感情的であったというパターンの人もいれば、逆に無関心で冷徹であったという人もいるでしょう。
どちらにしても親の機嫌を伺わないといけない環境だったのでいい子を演じてしまいました。
他には親が大変そうにしていていい子にしていないとかわいそうだという優しさからいい子症候群になった人もいるでしょう。
これがいい子症候群の人が他人を過度に気にする原因です。
大人になってからは親だけでなくほかの人たちからも見捨てられないかという不安や恐怖を抱きながら接しています。
親の意見を聞きありのままの自分の本音を押し殺さないといけない環境であったというのがいい子症候群の根本原因であるといえます。
大人のいい子症候群の改善法
いい子症候群の原因は親にありのままの自分の本音を表現できなかったからでした。
そこで改善法として親から認められなかった代わりに自分で自分のことを認めることが挙げられます。
自分の本音を尊重し表現する
それでは具体的にどうすればいいのか説明します。
まずは本当はこう思ってるのに言えない、こうしたいのにできないといった本音を探り出します。
普段無意識に否定しているのでなかなかわかりにくいかもしれませんが必ずあるはずなので向き合ってみてください。
次にその本音を否定することをやめて認め受け入れます。
さらにその本音を十分に肯定してあげます。
心の中で十分に本音を尊重できるなったら少しずつ本音を表現してみます。
慣れてきたらどんどん本音を出して最終的には本音に従ってありのままの自分で生きられるようになります。
このステップを踏んで本音を尊重し出せるようになると自分に自信が持てていい子症候群をやめていくことができます。
自信を持ててありのままの自分を主張できるようになります。
ただこれは言葉で言うのは簡単ですが実践するのはなかなか大変かもしれません。
長年の自己否定をやめて自己肯定をするので時間がかかる作業になります。
パパっとやってすぐに終わりというものではないのでコツコツと地道にやってみてください。
本音を出すことへの抵抗
このような話を聞くと本音を出すことは怖いと思う人もいると思います。
長年本音を押し殺していい子を演じてきたいい子症候群の人は特にこの気持ちが強いでしょう。
ですがこのままいい子を演じていても自分が辛いだけなのはわかっているはずです。
勇気を出していい子をやめる時が来ています。
確かにあなたが恐れているように本音を出せばあなたの人間関係は変わるでしょう。
今まで我慢をして無理に維持してきた関係は終わり、新しいありのままの自分でいられる関係が始まります。
この変化を恐れないで受け入れてください。
それが本当にあなたにとってためになる選択です。
あなたのもとを去っていく人もいるかもしれません。
その人はあなたが我慢をしていないと相手をしてくれない人だったということです。
その程度の関係は無理して維持する必要はあるでしょうか。
去っていく人もいれば新たに出会う人もいるでしょう。
その人はありのままのあなたを受け入れてくれる人です。
この関係はあなたにとって居心地のいいものになるでしょう。
この人を大切にすればいいのではないでしょうか。
自己肯定感を上げて自信を持つ
確かに本音を出せればいい子症候群は改善するのはわかったけどやっぱり勇気が出ないという人も多いでしょう。
そんな人のために自己肯定感を上げて自信を持つを紹介します。
それは他人から言われたいことを自分で自分に言うことです。
いい子症候群の人は親から本当にかけてもらいたかった言葉を貰えていません。
いつも親の顔色を伺っていたのでありのままの自分を認めてもらったという経験が不足しています。
そこで親の代わりに自分で自分を認めてあげることをします。
どんなことを言われたいかは人それぞれ違うので自分の心と向き合ってみてください。
こんなことを言われたらうれしいという言葉を見つけたら自分にいってあげてください。
継続していけば自分で自分の心を満たすことができるようになり自己肯定感が上がり自信が持てるようになります。
ありのままの自分でいいんだと思えるようになり本音を出すことも簡単になるでしょう。
大人のいい子症候群について最後に
大人のいい子症候群について書いてきました。
この改善法を実践すればいい子症候群は改善し着実に生きやすくなります。
もうこれ以上は生きづらいからいい子をやりたくない、やめたいのならぜひやってみてください。
ただ長年の習慣を変えることになるのでパパっとやって終わりというものではなく地道にコツコツと実践してみてほしいです。
継続の先にはありのままの自分で生きられる人生が待っています。
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