こんにちは、心を楽にするコーチの津田政直です。
完璧主義をしてしまうのがしんどくて疲れるからやめたいという人へ完璧主義に陥る原因と完璧主義の特徴から改善法を教えます。
完璧主義の心理の特徴、原因を書き最後に改善法を書きます。
完璧主義の心理の特徴
完璧主義の特徴は物事をオール・オア・ナッシング、善か悪か、敵か味方かのような二極思考をしてしまいます。
物事を極端にしか捉えられないのでとても生きづらいです。
また敵か味方かという考え方しか出来ないので常に周りに対し戦闘態勢に入りこの人は敵か味方かと判断をするようになるので心が休まりません。
自分に対してだけでなく他人に対しても完璧主義を適用するので他人に対しても厳しく当たってしまいます。
100か0かで物事を考えるので完璧にこなすまでひたすら頑張るか完璧にこなせないのならやらなくていいという思考になり両極端な性質を持ちます。
完璧主義が100の方に働く人なら何事にも全力で取り組むけどとても疲れてしんどいとなるでしょう。
完璧主義が0の方に働く人なら完璧にできないなら何もやりたくないという無気力な状態になるでしょう。
完璧主義とアスペルガーASD
アスペルガーASDには完璧主義の人が多いと言われています。
アスペルガーASDではない人でも参考になると思うのでご覧下さい。
アスペルガーASDは感情よりも論理性が優位なので何事も感情的になるより論理的に考えます。
論理的に考えるとは物事に正解不正解のどちらかを求める思考になります。
このことから自他ともに正解を求めるようになり間違っていると思ったらそこを批判するようになります。
またアスペルガーASDはこだわりが強いので自分の価値観にこだわります。
正しいことは正しいと正論を振りかざすようになるのも特徴です。
物事は完璧にできないと意味がないというこだわりを持ち論理的に正しいことをやるべきだという正解探しをする特徴からアスペルガーASDは完璧主義に陥りやすいです。
完璧主義になる原因
それでは次に完璧主義になる原因を考えていきます。
人格形成の基盤は親子関係で出来上がります。
親から〇〇ができるから褒められた××が出来ないから叱られたという経験が増えると物事ができるできないで自分の価値を判断するようになります。
このように何かをクリアできるようになったら自分を認められるという思考になったので物事をできるできないで二極的に判断してしまいます。
親からありのままの自分ではなく何かをできる自分なら認められたという経験が完璧主義者の心を支配しています。
完璧主義の改善法
ありのままの自分を認められないことが完璧主義の原因でした。
ありのままの自分ではなく何かをできる自分なら認められると考えているので何かをクリアできるかできないかで物事を考えてしまいます。
そこで何かができるかどうかという考えではなくありのままの自分を認めることができれば改善するといえます。
ありのままの自分とは自分の本音のことです。
つまり完璧主義を改善するには自分の本音を大切にすることが重要だと言えます。
具体的にどうやればいいのかを説明します。
本音を尊重し表現する
まず本当はこう思っている、こうしたいという本音を無意識的に否定していることに気づいたらそれをやめるようにします。
次にその本音を認め受け入れることをします。
さらにその本音を十分に肯定してあげてください。
そして本音を十分に尊重することができるようになったら少しずつ本音を表現することをしてみます。
慣れてきたらどんどん本音を表現して最終的にはありのままの自分で生きられるようになります。
このステップを踏んで本音を尊重し出せるようになるとありのままの自分でいることができるようになります。
親の価値観で歪む前の純粋なあなたを表現できます。
ハードルをクリアできれば他人から認められて価値が上がるからやるという判断基準ではなく自分が好きだからやりたいからやるという判断基準になります。
ただこれは言葉で言うのは簡単ですが実践するのはなかなか大変かもしれません。
長年の自己否定をやめて自己肯定をするので時間がかかる作業になります。
パパっとやってすぐに終わりというものではないのでコツコツと地道にやってみてください。
本音を出すことへの抵抗
本音を出してありのまま生きるというと抵抗を感じる人が多いのではないでしょうか。
そもそも完璧主義の人は親から本音を否定されたという経験があり、本音を出したら否定されたり見放されるのではないかという恐怖があります。
確かに本音を出したらあなたの元を去っていく人もいるでしょう。
ですがそんな人はあなたが本音を押し殺していないと相手をしてくれないような人だったということです。
そんな関係を無理して維持する必要はあるでしょうか。
去っていく人もいれば新たに出会う人もいると思います。
その人はあなたのありのままの自分を受け入れてくれます。
その人を大切にすればいいのではないでしょうか。
それが本当にあなたのためになる人間関係だと思います。
他人に言われたい言葉を自分で自分に言う
次に他人に言われたいことを自分で自分に言うことをします。
これはどういうことかというと私たちは他人から認められたら自分の価値を認めるということをしています。
しかしこの考え方ではいつまでも他人からどう評価されるかに振り回されます。
完璧にやらなければ他人から認められないと思っている完璧主義者はこの考えを捨てる必要があります。
そのためには他人からの評価を得ようとするのをやめて自分で自分を評価する必要があります。
その具体的な方法が他人から言われたいことを自分で自分に言うことです。
他人から言われたらうれしいことを自分に言うことで心を満たします。
どのような言葉を他人から言われたいのかは人それぞれ違うので自分の心と向き合ってみてください。
言われたい言葉が分かったらそれを自分に優しくいってあげてください。
継続していけば他人からどう思われるかが気にならなくなり完璧にやらなくてもいいんだと思えるようになっていきます。
根拠のない自信を持つ事ができるようになり何かをクリアしなければ認められないという気持ちもなくなっていき完璧主義も直っていきます。
完璧主義は疲れるからやめたい人へ最後に
完璧主義の原因と改善法を書いてきました。
この方法を実践すれば完璧主義は改善していきます。
物事を完璧にやらなければいけないという強迫観念もなくなっていくでしょう。
自由にありのままの自分でのびのびと生きることができるようになります。
ただ長年の習慣を変えることになるのでパパっとやって終わりというものではなく地道にコツコツと実践してみてほしいです。
継続の先には晴れやかな心が待っています。
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